↑up(北海道旅行目次) 翌日→

平成10年8月28日金曜日

●空港へ急げ!

 いつもよりちょっと遅く起きた私は、朝食の後、JR吹田駅に向かいました。昨日から台風と停滞前線のせいで降っている雨がまだ続いています。畳んだらウエストポーチにでも入るような小さな折り畳み傘では、鞄が雨に濡れてしまいます。でも、予定よりちょっと遅くなってしまったので、小走りに、水たまりを避けながら行きました。

 吹田駅で関西空港までの切符を買います。1,320円。しかし、目の前の券売機に千円札が入りません! よく見ると

「ただいま紙幣はご利用になれません」

…と表示されています。行きなり敗北を感じてしまいそうですが、気を取り直して隣の券売機へ。そうこうしている内に電車が入ってくる音がしたので、あわてて鞄を持って改札を通り、ホームへ駆け上がり、車掌が笛を吹いている間に電車に入りました。ドアが閉まって、出発。これに遅れたら、「はるか」で行かないといけなくなるので、とりあえず間に合って安心しました…が、何となく荷物が少ない気がしてしばらく考えると…、あ、

傘を券売機の前に忘れた!

…敗北感の覚めぬまま、大阪駅で乗り換えです。

 ここからは関空特快ウイング1号で行きます。先頭車に乗って景色を見ながら行くことにします。環状線内は先行列車に追いつかないようにするためか、非常にゆっくりと走ります。これならば西九条・弁天町・新今宮に停まっても良さそうなもんですが…。阪和線に入ると、それなりのスピードで走っていました。何回か乗ったことがある区間なので、今さら車窓を眺める気もせず、頭の中には忘れてきた傘のことばかり思い出されます。安くないのに…。しかし、今さら取りに戻るわけにも行きません。気を取り直して旅行記の準備でもしようとポケットワープロ(OASYS POCKET3)を取り出して電源を入れると…、

「バックアップ用のリチウム電池が不足しています」

…以前、この表示の後で本体内のデータが飛んで、サービスセンターまで行かなければならなくなったので、今回はそのまま電源を切って鞄に戻しました。確か、空港にカメラ屋があったはずなので、そこで買えばいいだろう…などと考えている内に、電車は定刻通り、関西空港駅に到着しました。

●いざ北海道へ!

 今回は全日空429便で稚内に向かいます。出発まであと30分ほどです。とりあえず、チェックインしておきます。それから関西空港ターミナル内郵便局で貯金…ではなく、いくらか下ろします。さらにOASYS POCKET3用の電池を買いにも行きました。手荷物検査を抜けて、走りながら搭乗ゲートへ向かいました…が、搭乗は始まっていませんでした。まだ10分ほどあったので、公衆電話からメールチェックをすることにしました。ところが、久しぶりの公衆電話からの通信の操作に戸惑っているうちに、「稚内ですか?」全日空の制服を着たお姉さんが心配そうに声を掛けてきました。気がつくと出発5分前。ついでにマイレージ登録までしてから、飛行機に駆け込み乗車してしまいました。(乗「車」じゃないな…。)
 私が乗るとドアが閉められました。とりあえず席につきます。7番A席という、かなり前のほうです。今回はエアバス321型、今まで数回飛行機に乗ったことがありますが、エアバス機に乗るのは初めてです。A321って聞いたことがなかったんですが、A320を少し長くしたような機体です(でもB767よりは小さいですけど)。ボーイング社は細かく区分番代を分け、エアバス社は形式を分けるのね…と鉄道的な考えをしてしまったりして。全日空のA321の機体には、普通の全日空塗装ではなく、特別塗装が施されています。どんな…と文章で説明するのは難しいんですけど…。
 「緊急時の説明を行いますので、前方のスクリーンをご覧ください。」…航空機お決まりのアナウンスがありましたが、前方を見てもどこにもスクリーンなど目に入りません。私の列よりも前には5列の席があります。1・2番はスーパーシートでその後ろに仕切りがあって3・5・6と続いています(4番がないあたりが日本的ですね。)。スクリーンはスーパーシートの前にあるのかな?とか思っていたら、

天井がカパッと開いて、

10インチ程の液晶画面が出てきました。へんなとこに金をかけてますねぇ。でも、プロジェクター投影よりも画面は見やすかったです。液晶画面を見ているとゆっくりと飛行機は動きだしました。滑走路を、エールフランスの飛行機が離陸していきます。機体にはサッカー選手の絵が描かれています。機体に絵を描くの世界的な流行なんでしょうか? 次に日航機が飛んでいきました。私の乗ってるのの後にはぴったりとJAS機がついています。なかなか過密スケジュールですね。いったん滑走路の端まで行って、思いっきり加速して

離陸!

この瞬間を楽しむために私は飛行機に乗っているようなもんです。何回か空港上空で旋回して高度を稼いで行きます。でも雲が多く、すぐに下界は見えなくなりました。離陸後しばらくして、機長から「前線に沿って飛んでいくから機体がめっちゃ揺れるよ~。ついでに5分くらい遅れるかもね~。」という旨の放送がありました。この時は機長は日本語と英語の両方で放送しましたが、この後は日本語だけでした。
 しばらくして、サンドイッチが出てきました。「軽食」ですが、う~ん、

本当に軽い食事だ。

食べおわってぼ~っと音楽など聴きながら外を見てみます。雲の上か、雲の中か、いずれにせよ雲ばっかりです。時々、機長から

「ガンガン揺れるよ~。客室乗務員も座っときなはれ~」

という旨の放送が入ります(ちなみにこんな言葉遣いではありませんよ。念のため)。そうこうしているうちに、気がつくと着陸体勢に入っていました。機体の揺れが激しく、客室乗務員もかなりの時間を着席させられていたからだと思われますが、

ポケモンの映画上映がなくなって

しまいました。小さい子が期待していたらがっかりしたでしょうね。(え、私?もちろん期待してました。(笑))
 稚内空港は関空や伊丹みたいにターミナルビルから搭乗ゲートが伸びてくるようなものはなく、階段カーが横付けされてくるタイプです。降りたらかなり雨が降ってました。

傘がないよぉ。

…と思っていたら、全日空とデカデカと描かれた傘を貸してくれました。あ、やっぱり返さないといけませんか。はい
 ここからバスで稚内駅に向かいます。空港の前に停まっていた宗谷バスに乗り込みます。

初乗り590円

という恐ろしいバスです。でも終着まで同額で、途中の停留所での乗降ありませんでしたけど。駅前バスターミナルに14:30頃に着きました。とりあえず傘を所望します。近くのおみやげ物屋で聞くと、

2,000円くらいのならありますけど…

…さすがに、そんな傘を買うわけにいかないなぁ…と思っていると,向かいのスーパーみたいなところに安いのがあると教えてくれました。感謝感謝。…でその店に行くと、380円でした。180円のビニール傘でも良かったんですけど。バスターミナルに戻って、ノシャップ岬行きのバスの時刻をしらべると、どうやら郵便局の前からはノシャップ方面に頻繁に出ているようですので、そちらからバスに乗ってノシャップ岬に向かいました。本当は日本の最北端の宗谷岬に行きたかったんですが、時間の都合でこちらにします。バスに乗っていると、途中から小中学生が乗ってきました。北海道ではもう新学期が始まっているんですね。そんなのを見ている内に、ノシャップに着きました。着いたのはいいんですが、雨・風ともにひどくなってきました。とりあえず岬の先まで行ってみたんですが、風が丘から海へ向かって吹いていて、岬から帰るのが大変でした。その後、水族館や灯台を外から眺めて戻りました。天気が良かったら、もっとゆっくりしたかったんですが、

雨が横から

降ってきていましたし。
 再びバスで稚内駅に戻りました。昼食がとっても軽かったので駅弁でも買おうと思ったんですが、キオスクを覗いても売っている様子はありませんでした。仕方なく、駅前のスーパーみたいなところ(傘を買ったところとは違う)へ買い出しに行きました。弁当系を探したんですが、レジ前の

半額処分!

に魅かれて、「チキンカツサンド」と「まるごとバナナ」を買ってしまいました。駅に戻ってPHSが届くのをいいことにメールチェックなどしていると、改札が始まりました(列車別改札です)。しばらくして改札を通ってホームに入ると…、

駅弁売ってるやん!!

外でも売ってよ…と思いましたが、仕方がないですね。駅名標の写真を撮って、コカコーラを買って、列車に入りました。

●札幌へ向かうのだ!

 稚内から急行「礼文」で旭川に向かいます。キハ54-528とキハ54-527の2輌編成。後ろの1号車が禁煙車なので、そちらに乗ります。シートピッチと窓ピッチが合っていませんが、何となく合っている席に座れました。乗車率はまあまあで、転換クロスシートにそれぞれ1人くらいずつ座っています。旭川まで乗り通しそうな人たちばかりですので、座席を向かい合わせて足を投げ出すことができません。だだっぴろい広野(荒野?)やらを抜けて、列車は走っていきます。外はずっと雨みたい。駅に停まってもほとんど客の入れ代わりもなく、車内は静けさを保っています。名寄からはけっこう人が乗ってきて、ほとんどの座席が埋まったようです。気がつくと外は真っ暗になっていました。この列車にはクーラーは付いていませんが、半袖でいるとちょっと寒いくらいです。関西だったらクーラーの効きすぎた部屋にいる感じですね。旭川で下車。キオスクでコカコーラのキャンペーン応募ハガキを貰います。毎年、この旅行会の季節にはコカコーラのキャンペーンが行われているのです。稚内でコカコーラを買ったのはこのためです。今回のは北海道限定企画だそうです。去年は九州でもやっていたような…。今回の締切りは8月31日消印有効。4日以内にあと5本、コーラを飲まなくてはいけません(アクエリアスでもいいでしょうけど)。とりあえず、ここでは紅茶花伝ファインアロマストレートを買ってみます…が、

シールがついてな~い!!

今日は敗北が続くようです。

 旭川から特急「ライラック28号」で札幌に向かいます。札幌に用事があるわけではありません。今晩は夜行で網走へに向かうので、むしろ反対方向になるわけですが、旭川で何時間も待つのも何ですので、夜行列車の始発駅である札幌へ向かいます。札幌から夜行に乗るのにわざわざ稚内まで行くとはなにごとだ!…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。これには深~い理由があります。それは

宗谷本線に乗ること

急行「礼文」に乗ること

の2つです。私は乗りつぶしには程遠くボチボチ乗ってるだけですが、それでもできるだけ多くの路線に乗ってみたいと思っています。そして、急行列車に乗ることも大切です。そう遠くない将来、JRから「急行」という種別はなくなってしまうでしょうからね。そのためにわざわざ稚内まで

わざわざ関空から

飛んだのです。
 旭川から札幌までは特急で約1時間半。北海道でこの距離だと、隣町みたいなもんです。すぐです。でも稚内から5時間以上も列車に乗っているんですね。アホやな…。
 ところで、「ライラック」と「スーパーホワイトアロー」の違いってなんなんでしょう。。私はてっきり車輌が違うんだと思っていましたが、この「ライラック28号」は「スーパーホワイトアロー」の車輌(785系)では…?

●すすきのへ!

 食事がいいかげんだったので、何か食べることにします。札幌といえばラーメン。すすきののラーメン横町に行ってみました。しかし、混んでいる店と空いている店との差が激しく、どこにしようかな~とか悩みましたが、結局、ラーメン横町から少し離れたとこの店に入りました。メニューの1番上に書かれていた味噌ラーメンを注文しました。まぁこんなもんでしょうか。最近、ラーメンといえば天下一品くらいしか行ってなかったし…。食べおわって歩いていると、サークルの2回生の田中くんから電話があって、何人かが札幌駅にいるとのこと。札幌まで戻って合流しました。

●夜行列車で道東へ!

 札幌駅に着くと、

「大雨やから『おおぞら13号』はお休みよ~ん」

という案内が流れていました。なんだか大変みたいです。噂によると根室本線の幕別あたりで止まっているとか…。明日大丈夫かな?…。ホームで「サッポロクラシック」を買って乗り込みます。「オホーツク9号」は対向列車が遅れてきた影響で、10分程遅れて発車しました。「おおぞら13号」に乗る予定の人も流れてきたようで、車内はほぼ満席で札幌駅を後にしました。隣の席にはサークルの3回生植野君が座っていました。彼も「おおぞら13号」に乗れなかった組のよう。指定券を取った日は全然違うのに、隣同士になるとは…。2人でビールで乾杯。しばらくして減灯されたので、そのままウトウトと眠っていました。
 ビールのせいか、ちょっと喉が乾いて目を覚ますと、列車は停まっていました。カーテンの隙間から見ると、旭川のようです。時刻表によると、出発まで5分ほどあります。ホームに出て飲み物を買ってきました。煌龍茶は…当然、コカコーラ社製。
 旭川を出ると、車掌があいている席に乗客を誘導しています。隣り合う2席を1人で使っていいようです。1ボックス占領…とまではいきませんが、横になって寝ることができました。私はアイマスクを着けて、そのまま眠っていました。

…つづく。


列車名乗車駅発車時刻到着時刻下車駅乗車距離
JR京都線普通吹田9:399:48大阪7.6km
関空特快ウイング1号大阪9:5310:52関西空港72.0km
全日空429便関西11:2513:35稚内821マイル
宗谷バス稚内空港   駅前バスターミナル
宗谷バス稚内駅前   ノシャップ
宗谷バスノシャップ  稚内駅前
急行「礼文」稚内16:0219:49旭川259.4km
特急「ライラック28号」旭川20:0021:23札幌136.6km
地下鉄南北線さっぽろ  すすきの1.2km
地下鉄南北線すすきの  さっぽろ1.2km
特急「オホーツク9号」札幌23:00(6:15)(網走)(374.3km)

↑up(北海道旅行目次) 翌日→