↑up(北海道旅行目次) ←昨日

平成10年9月3日木曜日

●眠い…。

 急行「はまなす」は定刻通り6:18に札幌駅に到着しました。途中で2時間先に出た快速「ミッドナイト」を抜かしてきたようで、「ミッドナイト」はまだ到着していません。その方がゆっくり寝れていいでしょうねぇ。
 とにかく、札幌に着いてしまいました。ここから行ける未乗区間といえば、函館本線の長万部~小樽か留萌線。先に無くなってしまいそうな方…ということで留萌線に決めました。そうすると、11:07までに深川に着けば良くなるので、10時ちょうどの「スーパーホワイトアロー5号」に乗ればいいことになります。さっそくみどりの窓口で指定券を入手。まだ3時間半くらいあります。このままボーっとしてても仕方がないですので、乗り残しの地下鉄東西線大通~琴似間を乗ってくることにします。
 まず、荷物の整理です。今日は車内に忘れないように(笑)、着替え類の入った鞄は札幌駅のコインロッカーに預けておくことにします。今日どこかで忘れると大変なことになりますから、そのための保険に300円。リュック1つで身軽になって地下鉄さっぽろ駅に向かいました。
 さっぽろ駅から南北線で1駅、大通で乗り換えです。ポツポツと人も乗っていますが、だ~れも座らないシートがあります。関西私鉄式に言えば「優先座席」、JR式に言うと「シルバーシート」、ところが札幌市営では「専用席」と書かれています。う~ん、こう書かれると座りにくいですね。効果はあるようです。
 ほどなく、琴似に到着。無事札幌市営地下鉄&市電の完乗です…が、札幌市は平成11年3月に東西線をこの琴似から2駅延長するそうです。が~ん、そうなると

また乗りにこなあかん!

まぁ、JRのほうもまだまだ未乗区間が多いことですし、北海道にはまた来ることになるでしょう。(ホンマかいな。)
 地下鉄琴似駅からJR琴似駅まで徒歩で移動することにします…といっても琴似一条通を北へ500mほどですけど・・・。その500mのあいだに、何やら出店がいっぱい準備中でした。今日は何かお祭りでもあるんでしょうか。平日やねんけど…と思いながら、歩いているうちにJR琴似駅に到着しました。そろそろ体も目が覚めてきて

はらがへった!

というわけで、食事のできそうなところ…と思って目に入った吉野屋に決定。雪国ならではの2重ドアを開けて店に入り、朝から牛丼を頂きます。(定食にすりゃ良かったかも…。) 大阪で食べるものよりもやや醤油の強い牛丼でした。東日本版ということでしょうか。
 食べ終わってもまだまだ時間があるので、函館本線でORITADEをすることにします。まず琴似から…どこまでにしようか迷っているうちに手稲の手前まで来たので、稲積公園でとりあえず下車。下車印を押してもらって、硬券入場券を所望します。非常に明るく愛想の良い駅員でした。ラッシュ時間帯なので、次々と人がやってきます。札幌のベッドタウンなんでしょうか。あたりを少しうろついた後、次の列車に乗りました…が、時刻表の見間違いでこの列車は手稲行だったので、手稲で再び乗換えです。改札口は通学生でいっぱいでしたので、ここでは降りないことにしました。手稲から小樽行に乗って、次の稲穂で降ります。駅の隣には札幌運転所が広がっていて、北斗星用の食堂車「スシ24 グランシャリオ」やキハ183系などが留置されています。このへんも札幌ベッドタウンのようで、次々と人がやってきて札幌行のホームに上がっていきます…が、この駅は

無人駅

なのです。大丈夫かJR北海道…。
 稲穂から札幌行に乗って戻ります。今日は朝からずっと赤い711系に乗っています。デッキ部分は時々、よろしくない高校生が喫煙コーナーとして利用しています。3扉ロングシートだと喫煙は減るのでしょうか。(いずれにせよ、私は今回の旅行ででDC-EC併結の電車(というのか、気動車というのか、列車)には乗れませんでした。ちょっと悔しいです。) 手稲でいったん下車。ここから札幌までは「ホームライナー」で行くことにします。たった100円で特急用車輌に座れてお得!のホームライナーですが、フリーきっぷをもっていても100円払って整理券を購入しなくてはなりません。手稲駅の券売機で購入して、乗り場へ向かいます。跨線橋の階段を降りたところで駅員が整理券を回収しています…が、よく見るとほとんどの人はその場で100円玉を手渡しています。う~む。車輌は「すずらん」用の781系でした。一応座れましたが、とっても混んでいました。20分もかからない距離にこんなに多くの人が100円を払うなんて、札幌って

大都会

ですね。
 札幌駅に着いてもまだ1時間ほどあります。この時間におみやげでも…と思って、地下名店街などをウロウロ…。ついでにお金を下ろしに郵便局まで…。(これが思ったほど近くなかった。パセオ内局は10時からしか開かへんし…。) なんだかんだしている内に1時間は過ぎていきました。

●毛を増やしに!?

 KIOSKで500mlペットボトル入り午後の紅茶(ミルク)とポテロングを買って、ホームに上がり「スーパーホワイトアロー5号」に乗りました。列車は思ったより人が乗っていました。(隣に人はいませんでしたが、各シート2人乗りのところにそれぞれ1人ずついるくらいでした。) 列車も多く、何かあるたびこの区間は通っているような気がします。今回でもここを通るのは、今日の帰りを合わせて2往復半(5回)になります。あ、そんなに多くないか…。滝川で711系の試作車が腐っているのを見ているうちに、約1時間で深川に到着です。深川では乗換え時間があまりないので、そのまま留萌線乗り場に向かいます。
 留萌線留萌行はキハ54-501とキハ54-505の2輌編成。私が乗ったのは1輌目のキハ54-501です。隣のおばちゃんグループは列車が出るなり弁当を広げてお昼ご飯…。う~ん、昼食のことを全然考えていませんでした。とりあえず、ここまでガマンしておいたポテロングを食べながら車窓を眺めます。15分ほどで石狩沼田に到着。昨日乗った札沼線はここまで来ていたんですね。駅の北側にはチップ工場もあって、広大な敷地が往時を…というほど私は想像力豊かではありません…。深川から列車はずっと平野を走っていましたが、恵比島(えびしま)あたりから山の中を走って行きます。大和田駅前にはママチャリが停められています。通学用でしょうか・・・。
 深川からおよそ1時間、12:06に留萌駅に到着しました。この駅も構内が広く往時を…(以下略)。改札で下車印を押してもらって、窓口で硬券入場券を所望します。この駅では増毛駅の入場券も売られています。(増毛駅が無人駅のため。) さて、お昼の時間です。駅前に食堂かコンビニは…ありません。少し歩くとひょっとしたらあるのかもしれません。しかし、釧路みたいに見当たらないかもしれません。何よりも次の列車まで24分しかないので、そんなに遠出はできません。KIOSKで何か買って車内でと思っても、ワッフルかドーナツくらいしかありません。駅構内には…立ち喰いそば屋が1軒・・・。私はそばを食しません。あれは

猛 毒

の一種です。一刻も早くこの世から抹殺すべきです。駅のそば屋にはうどんも扱っているところが多いのですが、東日本のうどんはそのつゆの不透明度から、同じく人間の食べるものではないと解釈されます。(10年ほど前に東京でだまされて口にしてしまったことがあります。) そのため、東日本では駅そば屋は私にとって食事処ではなく毒物取扱所なのです。しかし、ここ留萌駅のそば屋を少し覗くと、「きしめん」という文字が見えます。きしめんとは、たしか名古屋の食物。たとえつゆがドス黒くとも、異国の食物と思えばどうってことはありません。気合を入れて暖簾をくぐり、注文すると店主のおばちゃんは「きしめん?」といささか驚いたような声で復唱し、しかし何事もなかったように出してきました。おそらくこのような店においては、そばもうどんもきしめんも同一のつゆを用いていると思われますが、出されたきしめんのつゆは、鰹風味のあっさり系。これだったらうどんでも大丈夫だったかもしれません。(しかし、そばを同じ湯でゆがくのはいただけません。灰色の不純物は見ているだけで喉が痛くなります。)
 なんとか腹をふくらませてから、ホームに向かいます。ホームに停まっていた増毛行は先ほど乗ってきたキハ54-501。しかし、繋がっていたキハ54-505は、深川行になって折り返して行ってしまっていてここからは単行運転のようです。留萌駅出発時点で乗客は11人でした。次の瀬越あたりから海沿いを走って行きます。最近見た海の中では一番穏やかに見えます。初日のノシャップ岬以来の日本海です。留萌から増毛までずっと海沿いを走って行きます。しかし、留萌と増毛以外に港らしき設備が全く見えません。たまに海水浴場がありますが、その他は何もない海岸線が続いています。途中の朱文別(しゅもんべつ)や箸別(はじべつ)はホームの長さが1輌分もありません。いくらワンマン運転では1か所の扉しか使わないからといっても…。途中の駅で2~3人乗り降りがありましたが、終点の増毛に着いたときも乗っていたのは11人でした。熟年の夫婦が一組と鉄道マニアちっくなのが5人と、あとは地元の方のよう。増毛下車時にチラッとみると…熟年夫婦は青春18きっぷユーザのようです。
 増毛駅前で食料を調達して帰りの車内で…という私の期待もむなしく、駅前にはコンビニもパン屋もありませんでした。仕方ないので、海辺まで行ってたいへん穏やかな海を眺めてから帰ってきました。この駅は昨日訪れた新十津川とは違って、いかにも終着駅らしい雰囲気があります。草の茂る向こうに停まるキハ54…。いいですねぇ。写真を数枚撮って、ホームに戻ります。駅名標の写真を撮っていると、「写真撮ってもらえますか?」と同じ列車で来ていた鉄道マニアらしき人から頼まれました。(何で私にたのむねん。)と思いましたが顔には出さずに引きうけます。しかし、[増毛]の前でにやけて写真に写っているのって、変ですよ、たぶん。
 帰りの列車は行きと同じく鉄道マニア風が5人と18きっぷ熟年夫婦が1組、そして今日は半ドンだったのか女子高生が1人と、あとは地元風のおじさんが1人の計9人が乗って増毛駅を後にしました。(運転士を入れれば10人ですね。) 箸別・朱文別とホームの半分しかない駅からそれぞれおばちゃんが乗ってきます。次の舎熊(しゃぐま)ではきれいなお姉さんが乗ってきました。次の信砂(のぶしゃ)では増毛から乗っていたおじさんが下車。その次の阿分(あふん)では、乗り降りが初めてなくなりました。しかし、この阿分駅、やはりホームの長さが列車の半分しかないんですが、ホームのすぐ隣に踏切があって、列車が停車すると踏切をふさぐ形になってしまっています。しかも、1日に6往復12回しか閉まらない踏切に引っかかってるかわいそうな人が…。
 再び留萌駅に戻ってきたのは、先ほど出発してからちょうど1時間後の13:31でした。しかし今度の列車は深川行ですので、ここで降りる必要はありません。停車時間も4分しかないので、飲み物の調達もできません。駅舎には…「増毛駅入場券は毛髪のお守りとして、全国的に

密かなブーム

になっています」との貼り紙が。そ、そうなのかなぁ…。
 留萌駅から乗客が増えて車内が少し賑やかになりました。留萌川を渡って…、また留萌川を渡って…、またまた…ええい、いったい何回渡ったら気が済むねん! あ、また渡った。川が蛇行しているのか線路がそうなのか分かりませんが何回も同じ川を渡って行きます。留萌と深川の中間地点くらいの峠下という駅で、深川発増毛行の列車とすれ違いです。先ほど留萌で切り離されたキハ54-505でした。石狩沼田を過ぎて、北秩父別(きたちっぷべつ)~秩父別あたりでは深川留萌自動車道の建設が進んでいます…といってもまだ橋脚を建てている段階ですが。しかし、建てられている橋脚が幅広かったので、片側2車線くらいになるのではないでしょうか。完成すると留萌線も本当にピンチでしょうね。秩父別駅前には「ちっぷべつ温泉 ゆう&ゆ」というのがあります。昨日から風呂に入っていない私にはすごく魅力的ですが、ここで列車を降りると次は2時間半後になってしまうので、残念ながら車窓から見るだけです。それにしても、だんだん天気が悪くなってきました。北一己(きたいちやん)あたりからとうとう雨が降ってきました。しかし、おそれることはありません。札幌駅まで戻れば私には釧路産の100円傘があるのですから。
 列車は14:36、定刻通り深川駅に到着しました。改札を出て、いつものように下車印と硬券入場券を…。ついでに帰りの「ライラック18号」の指定券を頼もうとすると、「今機械の調子が悪いので、車内で言って。」と言われました。Windowsマシンはやっぱり調子が悪いのでしょうか。(でも、Macでやったらそもそも業務が成り立たなかったかも。) 深川駅の駅弁は、やはりこの時間ではあまり残っていません。駅舎から外を見るとすぐそこにローソンの看板が見えます。小雨の中を小走りにローソンへ向かいました。ちょっと奮発して(?)とんかつ弁当を購入。車内で頂くことにします。
 「スーパーホワイトアロー13号」が旭川方へ出発してすぐに、「ライラック18号」はやってきました。しか~し、車内は予想以上の

大混雑!

座れなかったら、私はデッキでとんかつを食わんとあかんのでしょうか。ちょっと不安になります。旭川からたった1停車駅目で降りる人が…数人いたので、席はありそうです。車内に入って窓側に座りましたが、すぐに通路側も座られてしまいました。しかし、そんなことはおかまいなく、私は3時のおやつならぬ3時のとんかつ弁当です。コンビニで温めてもらっているので、隣の人には匂ったことでしょう。それよりもさっきから気になっていたんですが、私の

1週間はきっぱなしの綿パン

が何となく臭っています。こっちのほうが迷惑かもしれませんね。
 食べ終わってゆっくりしていると、いつのまにか雨は上がっていました。後ろの方が曇っていますので、旭川地方だけの雨だったのかもしれません。列車は16:00ちょうど、札幌駅6番ホームに入りました。そしてこれが、私の今回の旅行での最後の特急列車になりました。

●さあて、帰るか

 階段を降りて、コンコースに全日空の自動チェックイン機を発見。空港でぎりぎりになっても大丈夫なようにここでチェックインをしておきます。そして改札を出て、おみやげの物色にあたります。…といっても、友人用の飲み会向けにワインを買ったくらいですけど。最近は、旅行に出ても自分や家族向けのおみやげは買わなくなりました。
 コインロッカーで鞄を回収し、5番線ホームへ向かいます。夕方ラッシュ…には少し早いと思いますが、快速「エアポート」を待つ人がいっぱいです。しかし、私は指定券を持っているので並ばなくても大丈夫です。小樽方から列車が入ってきました。この列車は4号車の半分が指定席になっていますが、座っているのは私を入れて4人。しかし、隣の自由席部分は人がいっぱいで、デッキ部分(中間のドアにもデッキがあるのが北海道的です)にも人が溢れてきていて、がらがらの指定席を見ています。私だって、フリーきっぷで指定券が無料発行されなかったら、わざわざ300円も払って座りたいとは思いませんし…。
 北広島や千歳で少し降車客があったようで、すこし車内にゆとりができたようです。デッキで立っている人は少なくなりました。南千歳から大きく右にカーブしながら地下に潜っていって、列車は終点、新千歳空港に到着しました。とうとう今回の旅でのJR北海道の列車ともお別れです。改札口でいつものように下車印を押してもらい、窓口で硬券入場券を求めると、出札氏は日付を入れた入場券をひっくり返して、裏に「有効時間2時間」というハンコを押しながら、今月から時間制限がついたこと、そして硬券入場券自体も

各駅在庫限りで廃止

の方向であることなどを教えてくれました。時代の流れとはいえ、趣味的には寂しい限りです。
 改札口前のエスカレータを上がるとそこはもう空港ビルでした。関空みたいに離れているところとはえらい違いです。ORITADEルールとしていったん外を見に行ってから、搭乗ゲートを確認。そしてここでもみやげ物屋などを物色します。う~ん、日本人的…。しかし買うものもないので、PHSが届くのをいいことにまたもや通信…。こんなことをしているから時間が!
*「全日空780便、大阪行はまもなく搭乗を開始いたします…。」
あわてて手荷物検査を抜け、3番ゲートに向かいます。このあたりは全日空専用ゲートのようです。しかし、3番ゲートは一番端にあって、少し歩かされました。ゲート前に着いて、私がマイレージ登録をしている間に搭乗が始まりました。私も、今回は余裕を持って機内に向かいます。
 今回乗ることになるのはB767-300型。いたって普通のジェット機です(ジャンボではないです)。 NHKのニュースが流れているスクリーンはプロジェクタで投影される大きなもの。やっぱりA321の液晶ディスプレイの方が見やすさの点では上ですね。スクリーンの映像が緊急時の案内に変わり、機体がゆっくりと動き出しました。ついに北海道ともお別れです。滑走路の端っこから一気に加速をして離陸! やっぱりこの圧力感はいいもんです。私が座ったのは17列G番。2-3-2の横7列席の窓側です。アナウンスでは「ほぼ満員」と言ってましたが、私の隣は空いています。昨日の昼に買ったのに前方窓側で隣は空席の席が取れるんですねぇ。中央や後方は団体運賃なんでしょうか。
 離陸してしばらくしてから、往路と同じように軽食が配られています。そして一緒に飲み物も配られているようです。どうせまたサンドイッチだろうから、コーヒーにしようか…と思っていましたが、やってきたスッチーは

「和食ですが、お飲み物は如何しますか?」

 わ…和食ぅ!? 和食の軽食ってどんなんや!?
ス「緑茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、ジュースなどがございますが。」
私「あ、緑茶ください。」
 開いてみると「和食の軽食」には、漬物とカニかまのチラシ寿司と卵焼きなどが入っていました。味はまぁまぁでしたが、個人的には、同じ軽いのならサンドイッチの方が良かったですねぇ。
 食後、殻の回収の際にコーヒーを頼んで、それを飲みながら外を眺めます。下界は厚い雲があって全然見えません。G席は進行方向右側すなわち西側になって、目の前には夕日が見えます。それがだんだん沈んで行って、雲よりも低くなったとき、雲の縁が輝いて非常にきれいです。これは地上からは絶対に見ることのできないすばらしい景色です。当然、反対側の席でも見えなかったでしょうから、ただただ滝川駅のツインクルプラザのお姉さまに感謝々々。
 夕日も沈んで、上方からだんだんと暗闇が迫ってきます。時折下界の灯りが見えますが、どこを飛んでいるのやらさっぱり分かりません。着陸体勢に入るというアナウンスを聞いてから外を見ると大阪の上空に入ったのか、灯りがたくさんついています。しかし、まだどこを飛んでいるのか分かりません。特に風がきついわけでもなければ、伊丹に下りる飛行機は長柄橋~赤川鉄橋附近で淀川を越え、吹田市の南の方をかすめて豊中市に入ります。風が強かったら私の家の上を通ることもあります。そんなことを知っていたので、注意して外を見ていると鉄橋は分かりませんでしたが、淀川らしき川を越えて、しばらく行って新御堂筋を超えました。そしてだんだん高度を下げて、ついに大阪空港に着陸しました。関空ができて以来、伊丹を使うのは今回が初めてで、実に6年ぶりです。機体が止まると、大阪人はせっかちなのか、みんないっせいに通路に立って我先にと外へ向かおうとします…が、まだ扉は開いていないようで、全然動く気配はありません。アナウンスでは5分ほど早着したと言っていますし、私には特に急いで行く用事もないので、もうしばらく機内にいることにします。あらかたの人が降りてから、ゆっくりと立ちあがって出口に向かいます。客室乗務員のみなさまは株主優待券で半額しか払わず、しかも1週間も洗濯していないズボンをはいている客にも丁寧に頭を下げてくれます。1階に下りると、預けた荷物を待つ人たちがいっぱいです。私は全部持ち込みでしたので、そのまま出口を抜けてモノレールに向かいました。
 さすがに午後8時になるとモノレールはがらがらです。(このモノレールはいつでもガラガラだと思いますけど…。たまにラッシュに乗るとびっくりします。) 柴原あたりでは大阪市内の夜景が一望…できるんですが、どれがどのビルだか分からないので、昼間の方が景色がいいかもしれません。山田で阪急に乗換えです。この駅の乗換えってもっと楽にならないもんでしょうか。山田から梅田行に乗ると、もう日常生活に戻ってしまいます。そして、20:30に関大前に到着。改札を抜けると、いつもの風景が私の前に広がっています。このまま帰っても晩飯を食いっぱくれてしまうので、王将で今回の旅の最後の食事を摂って、家に帰りました。

(おしまい。)


列車名乗車駅発車時刻到着時刻下車駅乗車距離
急行「はまなす」(函館)(01:40)6:18札幌318.7km
地下鉄南北線さっぽろ  大通0.6km
地下鉄東西線大通  琴似5.7km
函館線124M琴似7:387:48稲積公園5.5km
函館線2725M稲積公園7:567:59手稲1.3km
函館線126M手稲8:048:07稲穂2.0km
函館線139M稲穂8:108:12手稲2.0km
ホームライナー(回5103M)手稲8:308:47札幌10.6km
特急「スーパーホワイトアロー5号」札幌10:0011:02深川106.6km
留萌線4925D深川11:0712:06留萌50.1km
留萌線5921D留萌12:3012:56増毛16.7km
留萌線4928D増毛13:0514:36深川66.8km
特急「ライラック18号」深川14:5016:00札幌106.6km
快速「エアポート164号」札幌16:3417:10新千歳空港46.6km
全日空780便千歳18:0019:50伊丹667マイル
大阪モノレール大阪空港20:0220:17山田8.5km
阪急千里線山田20:2420:30関大前3.8km

↑up(北海道旅行目次) ←昨日