本気?
1999年3月下旬のある日、私は自宅のPCにPlamoLinuxのインストールしていた。Linuxマシン(に限らずUnixなマシンはたぶん全部)は、たとえネットワークに繋がなくともドメイン名を入れなければならない。私は、これまで通りにhima.or.jpという架空のドメインを使用した。なお、"Hima"というのは高校時代の知り合い同士によるクローズド・コミュニティの名称であり、深い意味は無い。
PPPの設定も終了したところで、、知り合いの中で最もLinuxに詳しい(h)氏にメールを送った。これまでundef01というホスト名であったが、今回はdolohinという名前を付けたというような内容であった。
これに対して(h)氏の返事に次のような内容の2行があった。
僕の場合はどうにもセンスのいい名前が思い浮かばなくって。私はこの部分を引用し、次のような返事を送った。
しかも学校に持って行くと勝手にdhcp1.es.dis.titech.ac.jpにされちゃうし(T_T)
dolphin.hima.or.jp も oska3203.ppp.infoweb.ne.jpになってるし、これに対して、
仕方ないことでしょう。
#それとも、hima.orgとかでIPもらうか!?(空いてるかな?)
これ、いいですね。しばらくして…。
ドメインもらって何をやるかという問題はあるけど。
JPNICの手続き費用って3万円くらいだったような…もう1人いれば
なんとかなるかな?
#本気なんだろうかこの人たち…。
##本気かもしれない。
(@ちょっとだけ本気)です。
同じく (^^;
じゃ、一気にいっちゃいましょうか(^^)こんな流れで、話はどんどん具体的な方向へ進んでいった。手始めに、JPNIC,Network Solutions,TONICなどのwhoisサービスで空いているドメインの検索を始めた。
で、見つけたもの…
いきなりの敗北であった。今後の斗争の行方が不安視される。また、**.or.jpというようなドメインはナントカ法人でなければ取得しにくいという事実も発見された。結局hima.gr.jpかhima.toに絞られる。ちなみにgr.jpは個人や任意団体に振られるドメインであり、"group"からきているのではないかと思われるが、これについてJPNICのサイトに特に説明はない(と思う。詳しくは探してないけど)。
その他のものもあわせて激しい議論が繰り返された。当初私は「より短い」ドメインを希望してhima.toがいいと思っていたが、hima.gr.jpも捨てがたいものであった。
しかし、そんな悩みを吹き飛ばすようなセリフが(h)氏のメールに書かれていた。
やっぱり、JPドメインがいい~。この趣旨に100%賛同し、結局hima.gr.jpを採用することで意見の一致をみた。
まとめと考察(1)
- きっかけはかなりいいかげんだった。
- 取ろうと決めたらwhoisで調べる
- Unix使いでない場合は各国NICのWebサイトにある検索エンジンで調べてみるといい。
- JPNICの文章はちょっと読みにくい。
- TONICには日本語の説明ページもある。
- TONICはクレジットカードがあればすぐにドメインを取れてしまう。
- 国ごとに値段的に大きく変わるものではないが、微妙に色々ある。気分で決めるのがよさそう。
- 名前を考えるのは楽しいが、非常に難しい。
- ドメイン名の割り当ては世界共通で「早い者勝ちの原則」が採用されている。敵は全世界に分散している。取ろうと思ったら、とっとと行動すべし。
今ではjpドメインを含めてほとんどの所で、クレジットカードがあればすぐに取れてしまいますし、広告用に1年くらいで使い捨てされるようなのも。